最初に、私の家の話をします
「積水ハウスの鉄骨は寒い」——検討中にこの評判を見て、不安になった方は少なくないはずです。
この記事を書いている私は、積水ハウスの軽量鉄骨(2005年築)に、20年住んでいます。
🙏 先に、私の立場を明かしておきます
私はこの家を建てたのではなく、中古で買いました。だから展示場も、営業さんとの商談も、断熱仕様を選ぶ打ち合わせも、私は一度も通っていません。
その代わり——「鉄骨の家に住む」ということだけは、20年やっています。
この記事では、私の実感と、調べて分かったことを、はっきり分けて書きます。混ぜません。
【実感】正直に言うと、うちは冬、床が冷たいです
まず、隠さずに書きます。
⚠️ 20年住んでいる私の、正直な実感
・冬、フローリングは冷たいです。スリッパなしで歩くと、足の裏から体温を持っていかれる感覚があります。
・夏、2階の南側の部屋は暑いです。正直、真夏は近寄りたくありません。
・暖房を切って寝ると、翌朝の空気は、はっきり冷たいです。
「積水ハウスは寒い」という声を見て不安になっている方に、「そんなことはありませんよ」と言うつもりはありません。うちは、そうだからです。
ただし、ここから先が大事です。
【ここから調査】「鉄が熱を伝えるから寒い」——これは、どうも違うらしい
私はずっと、「鉄骨だから寒いんだろう」と思っていました。鉄は熱を伝えやすい。だから柱や梁を通じて、熱が逃げているのだろう、と。
ネット上にも、そういう声はたくさんあります。
ところが、調べてみると、話が違いました。
① 積水ハウスの断熱性能は、数値上は低くない
積水ハウスの発表によると、2024年度の戸建住宅のZEH比率は96%で、5年連続90%超とのことです(北海道以外の地域におけるNearly ZEH以上の比率)。
「鉄骨だから断熱性能が低い」という評価は、少なくとも今の住宅については、データ上成り立ちません。
② 「鉄骨=寒い」は、過去のイメージの残像らしい
かつての鉄骨住宅は、断熱材の性能が今ほど高くなく、サッシ性能も低く、隙間風が入りやすいものでした。
その印象が残り、「鉄=冷たい=寒い家」という連想が定着した——というのが、専門的な整理のようです。
実際、積水ハウスは柱・梁まわりを断熱材で包み込む「ぐるりん断熱」を採用しており、熱橋(ヒートブリッジ)への対策は行われています。
③ では、本当の原因は何か
🔵 この記事の結論
寒さの主因は「鉄骨そのもの」ではなく、「大開口・大空間の設計」——これが、調べた限りで最も筋の通った整理でした。
・窓が大きいほど、熱の出入りは増える
・空間が広いほど、空調効率は下がる
どれだけ断熱材の性能が高くても、設計次第で体感温度は変わります。
【答え合わせ】そう思って、うちを見回してみました
この整理を読んで、私は自分の家を改めて見てみました。
……南側の窓、やたらでかいんです。
そして、真夏に地獄になる2階の部屋。あそこが、一番窓が大きい。
なるほどな、と思いました。
ただ、「鉄だから寒い」と20年思い込んでいた人間としては、正直、目からウロコでした。
そして——ネット上の「鉄骨だから寒い」という声も、100%正しいとは限らないということです。私も含めて。
木造(シャーウッド)との体感差は、あるのか
木造と鉄骨で、体感に差が出るケースは確かにあるようです。
木造は、壁量が取りやすく、開口部がやや抑えられる設計になりやすいため、同条件なら暖かく感じやすい傾向がある、と言われます。
選ばれやすい設計パターンの違いによるもの——つまり、ここでも原因は「構造」ではなく「設計」だということです。
これから鉄骨で建てる方が、確認すべきこと
ここは、私が通っていない道の話です。だから「調べたこと」として書きます。
✅ 吹き抜け・勾配天井の有無
✅ 断熱仕様のグレード(積水ハウスには標準・ハイグレード・プレミアムの3段階があります)
⚠️ ここが分岐点です
大空間設計を優先する場合、標準仕様のままでは体感に差が出ることがあります。
「デザインを取るか、空調効率を取るか」ではありません。
両立させる設計を、最初から前提にすること。——これが答えです。
つまり、大きな窓を入れるなら、断熱グレードもセットで上げる。この判断を、契約前にしておく必要があります。
→ 積水ハウスの断熱性能は本当に低い?|UA値とC値、契約前に確認すべき2つの数値
まとめ|「鉄骨は寒いのか」への答え
- 私の家(軽量鉄骨・築20年)は、冬、床が冷たい。これは事実です。誇張も謙遜もなく
- ただし、その原因を「鉄骨だから」と決めつけるのは、どうも正確ではないらしい
- 積水ハウスの断熱性能は、数値上は低くない(2024年度ZEH比率96%)
- 寒さの主因は大開口・大空間の設計にあるという整理が、最も筋が通っている
- 木造との体感差も、構造ではなく設計傾向の違いによるもの
「鉄骨か木造か」ではありません。本当に問われているのは、「自分の暮らし方に合う設計かどうか」です。
そして——開放感と快適性のどちらを取るかではなく、両方を取りにいけるかどうか。それは、契約前の設計段階で決まります。
最後に:20年住んでいる人間から、一つだけ
この記事を読んで、「じゃあ標準仕様のままでも大丈夫か」と思わないでください。
冬の朝、床が冷たい。——これは、20年間、毎日続きます。
年に1回のことなら、我慢もできます。でも毎年、11月から3月まで、毎朝です。私は20回、それをやりました。慣れません。
そして、建った後には、もう変えられません。
断熱グレードの提案は、担当者によって変わります
「大開口を入れるなら、断熱もこう上げましょう」——そこまで提案してくれる担当者と、標準のまま図面を引く担当者がいます。これは、担当者の引き出しの差です。
そして、その担当者は展示場でアンケートに記入した瞬間に決まります。指名はできず、原則として変更もできません。
積水ハウスには、既存オーナーからの紹介で検討を始めるルートがあります。
⚠️ 紹介ルートについて、正確にお伝えします
積水ハウスに「公式の紹介割引制度」は存在しません。オーナーと担当者の信頼関係をベースにした仕組みであり、「必ず適用される」ものでも「必ず割引される」ものでもありません。条件は地域・建物・時期によって変わります。
また、紹介ルートを使っても、積水ハウスの店長が担当営業になるわけではありません。
そしてこのルートは、積水ハウスと接点を持つ前でなければ使えません。展示場でアンケートに記入した後では、原則さかのぼれません。
ご案内している相談先は、積水ハウスで実際に自宅を建て、すでに入居されている施主・北川さん(リバティアース)です。私が通っていない「断熱仕様を選ぶ打ち合わせ」を、実際に経験してきた方です。
→ 積水ハウスの紹介ルートとは?仕組み・割引の実態・使うべき人の判断基準
すでに鉄骨で建てて、寒さに困っている方へ。——同志ですな。
私がやって「効いた」と思ったのは、大工事ではなく地味な対策のほうでした。ラグを敷く。窓に断熱シートを貼る。足元にパネルヒーターを置く。
完璧ではありません。でも、費用と手間を考えると、現実的な一手です。壁より窓、窓より手前にカーテン。まずはそこからです。
展示場に行く前の方だけが選べます
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