「平屋=シンプルで安い」——積水ハウスでは、当てはまりません
平屋はかつて「シニア向け」という印象が強いものでした。しかし近年は共働き世帯・子育て世帯からも再評価されています。
✅ 老後もリフォームなしで住み続けられる
✅ 家族の気配を感じやすい
🔵 この記事の結論
・平屋は「安い選択」ではありません。むしろ坪単価は2階建てより上がります。理由は後述します。
・そして後悔の大半は「寒さ」と「空調」に集中しています。価格の理由を理解し、断熱に投資できる人なら、後悔しにくい選択肢です。
【最初に】なぜ平屋は坪単価が上がるのか
ここを理解しないまま検討を始めると、見積もりで必ず驚くことになります。
⚠️ 平屋の価格構造
同じ延床30坪でも、2階建てなら基礎と屋根は「15坪ぶん」で済みます。平屋は「30坪ぶん」必要です。
つまり基礎工事と屋根工事の面積が、単純に倍になる。これが、平屋の坪単価が上がる最大の理由です。
「ワンフロアだから簡単で安いはず」——この直感は、逆です。
【価格】積水ハウスの平屋は総額いくらか
よく見かける「坪単価60万円台」という数字は、平屋の検討では、ほぼ参考になりません。
坪単価の目安(建物本体)
✅ 鉄骨造(IS系):おおよそ100万〜120万円
※公開情報や体験談を横断した目安です。仕様・地域・時期により変動します。
ただし重要なのは、これは建物本体のみという点です。実際の総額は、本体価格 × 約1.3倍が目安になります(付帯工事・諸費用を含む)。
坪数別・総額の目安
| 構造 | 延床 | 本体価格 | 総額の目安 |
|---|---|---|---|
| 木造 | 30坪 | 2,400〜3,000万 | 3,100〜3,900万 |
| 鉄骨 | 30坪 | 3,000〜3,600万 | 3,900〜4,700万 |
「30坪で4,000万円前後」という数字は、決して大げさではありません。(※土地代は別途です)
【鉄骨 vs 木造】平屋はどちらを選ぶべきか
鉄骨造:大空間を優先したい人向け
代表的な商品には、平屋専用設計の「BeSai+e 平屋の季」や、柱の少ない大空間(ファミリースイート)が特徴の「IS ROY+E(イズ・ロイエ)」があります。
鉄骨造の強みは、開放感と構造安定性の両立です。
ただし、大空間には物理的な弱点があります。空調効率が下がります。
これが、次に書く「後悔①」に直結します。
木造(シャーウッド):質感とコストバランス重視
積水ハウスの木造ブランドがシャーウッド(SHAWOOD)です。
✅ 鉄骨より坪単価が抑えやすい傾向
✅ ベルバーン外壁の意匠性
「積水ハウス=鉄骨」という先入観がありますが、平屋においては、シャーウッドを選ぶ理由も十分にあります。
【本題】積水ハウスの平屋で後悔しやすい3つのポイント
後悔①:「大空間=寒い」という現実
最も多いのが、開放感を優先しすぎた結果の空調問題です。
⚠️ 仕切りなし
⚠️ エアコンの位置が端
この条件が重なると、「暖まるまで数時間かかる」という声も珍しくありません。
これは施工不良ではありません。設計段階の判断です。広さと快適性のトレードオフを、契約前に理解していたかどうか——そこが分かれ目になります。
後悔②:床暖房の範囲を削った
コスト調整で、「リビングのみ床暖房、ダイニング・キッチンは未採用」としたケース。
結果、「立ち仕事の多いキッチンが、家で一番寒い」という事態に。
削るなら、削った後にどうなるかを、担当者に具体的に説明してもらってください。
後悔③:外壁メンテナンス費用の見落とし
ダインコンクリート自体は高耐久ですが、目地シーリングのメンテナンスは避けられません。
「メンテナンスフリー」という言葉を、鵜呑みにしないこと。特に平屋は屋根と外壁の面積が大きいため、将来のメンテ費用も、2階建てより大きくなる可能性があります。
後悔を避けるための判断基準
✅ 床暖房は削らない(特にLDK全体)
✅ メンテナンス費用も含めた長期視点で判断する
✅ ZEH仕様への投資は、寒さ対策・光熱費・税制優遇を同時に満たす合理的な選択肢
まとめ|積水ハウスの平屋は、誰に向いているか
- 平屋は「安い選択」ではない。基礎と屋根の面積が増えるため、坪単価は上がる
- 30坪の総額は3,100万〜4,700万円が目安(構造・仕様による/土地代別)
- 後悔の多くは「寒さ」と「空調設計」に集中している
- 快適性に投資できる人ほど、満足度は高い
あなたが本当に知りたかったのは、「積水ハウスの平屋は高いか?」ではなく、「その価格を払って後悔しないか?」ではないでしょうか。
最後に:この記事を書いている人について
🙏 正直に書いておきます
私は積水ハウスの家に20年住んでいますが、平屋ではありません。2階建てです。しかも建てたのではなく、中古で買った人間です。
だから「平屋の住み心地」を、私は語れません。この記事は、公開情報と、実際に平屋を建てた方々の声を整理したものです。私の武勇伝は一行も入っていません。
ただ、60代になって、正直に思うことがあります。
2階に上がるのが、億劫になってきました。荷物を持って階段を上る。それだけのことが、年々おっくうになる。「平屋にしておけばよかったかな」と、たまに思います。
そして、この記事で書いた「後悔①:大空間は寒い」——これについても、他人事ではありません。うちは平屋ではありませんが、冬の床の冷たさは、20年ずっと続いています。それが毎日、毎年、続くというのが、どういうことか。それだけは、身をもって知っています。
断熱と床暖房の判断は、契約前にしかできません
この記事で書いた3つの後悔のうち、①寒さと②床暖房は、どちらも契約前の設計段階で決まります。住み始めてから床暖房を入れるのは、現実的ではありません。
そして、その判断を支えてくれるかどうかは、担当者次第です。「大空間にするなら、断熱もこう上げましょう」——そこまで提案できる担当者と、言われた通りに図面を引く担当者がいます。
その担当者は、展示場でアンケートに記入した瞬間に決まります。
積水ハウスには、既存オーナーからの紹介で検討を始めるルートがあります。
⚠️ 紹介ルートについて、正確にお伝えします
積水ハウスに「公式の紹介割引制度」は存在しません。オーナーと担当者の信頼関係をベースにした仕組みであり、「必ず適用される」ものでも「必ず割引される」ものでもありません。条件は地域・建物・時期によって変わります。
また、紹介ルートを使っても、積水ハウスの店長が担当営業になるわけではありません。
そしてこのルートは、積水ハウスと接点を持つ前でなければ使えません。展示場でアンケートに記入した後では、原則さかのぼれません。
ご案内している相談先は、積水ハウスで実際に自宅を建て、すでに入居されている施主・北川さん(リバティアース)です。
→ 積水ハウスの紹介ルートとは?仕組み・割引の実態・使うべき人の判断基準
すでに展示場に行かれている方へ。このルートは、もう使えません。
その代わり、「大空間にするなら断熱グレードを上げる」「床暖房はLDK全体に入れる」——この2つだけは、譲らないでください。ここを守れば、後悔の大半は防げます。
展示場に行く前の方だけが選べます
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